講座情報|【御礼報告】エッセイ講座 日々の想いを作品で残す(2020年2月29日-3月1日)

※追記 2020.5.24
同じ内容の講座を大阪藝術学舎で9/5-6に行う予定でしたが、夏期の藝術学舎がすべて中止になってしまいました(涙)
が、あきらめません!大学との単位連携はありませんが、他の信頼できる機関と共催で同日・同時間・同料金で大阪で実施する予定です。ご予定をそのまま、詳細お待ちいただけると幸いです。
また別の日にZOOMでの開催も行おうと思っています。ネット越しだと2日間はちょっとしんどいですが、会場費がかからない分、お安く実施できたらいいなと思っています。こちらもまた詳細お待ちください。(締切が!終わったら!)


------------------------ここから4月18日に書いたものです------------------------

講座をしたりみんなで集まってごはん食べたりおしゃべりしたり旅行行ったり、という日々が、まるで半世紀も前のような気がしているこの頃です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

わたしは家でする仕事が多いので、ほかの人よりは普段と変わらない生活をしているつもりなのですが、取材や授業や飲み会や旅行などがなくなると息苦しく、人に会うことがどれだけ自分を支えていたのかが初めてわかったような気がしています。

東京藝術学舎での2日間集中講義は、2/29-3/1というタイミングでした。まだ国からのお達しや要請はなかった時期でしたが、国からの要請で感染リスクが左右されるわけではないし、受講者さんに危険が及ぶのではないかと、ぎりぎりまで大学側に延期や中止の交渉をしましたが、この日まで講座を行うという大学側の判断で授業を決行しました。やるからには感染対策を徹底してもらい、受講者の方にはまずわたしが医学博士としてウイルスについての講義をして、マスクで講義。出席者は予定の3分の1くらいでした。

1か月以上たちましたが、結果的に感染者が現れたり、クラスター発生などを起こさなかったりしたことにほっとしています。リスクを冒してきてくれた方ありがとうございます。そして自主的に行かないというつらい決断をしてくれた方もありがとうございます。どちらの決断も真剣に悩んでくれたと思います。結果的には感染者を出さずに終われましたし、講座はとても楽しく心からやってよかったと思いましたが、やるべきだったのか、やらないべきだったのか、今でもどっちが正解だったのかわかりません。

でも、講座で共有した時間を思い出すと何だか生きる力が湧いてきます。マスクしながら「文芸」について一緒に考えていった時間。自分の気持ちを見つめた時間。いまのわたしを支えてくれる大切な時間になりました。


自分の気持ちを見つめて言葉にするということが、物事を自分の頭で考えて自分自身の答えを作り出す第一歩になる、それがわたしの講座で伝えたいことです。今までどおりのやり方が通じなくなり、たくさんの情報に振り回される今だからこそ、講座で伝えたことや伝授した小さな「技」が、自分の心を見つめて「どう生きたいか」「そのためにどうすればいいか」を考えていく手助けになればいいなと祈るような思いでいます。素敵なエッセイや言葉をたくさん書いてくれた受講者のみなさま、ぜひそれを思い出して今こそ使ってください。


気持ちを言葉にする方法についてYouTubeで解説しているので、よかったら見てみてください。(魅力的な登場人物を書くヒント―気持ちの描写について
エッセイの書き方についてnoteに記事を書いて無料公開しているので、こちらも参考にしてみてください。(エッセイの書き方の教科書のようなもの


同じ内容を9/5-6に大阪藝術学舎で行いますが、9月はどうなっているかな。また決まりましたらお知らせしますね!

■2019.12.31に書いた記事
京都造形芸術大学の公開講座「藝術学舎」での講師も今回で何回目かな。来年の2月29日-3月1日の2日間、東京の外苑キャンパス(最寄り駅:JR 総武線「信濃町駅」/東京メトロ 「青山一丁目駅」)です。

2日間というハードな講座ですが、2時間の講座では伝えられないことや実践やフィードバックもたっぷりできます。何より受講してくれる方々がみんな熱心で一生懸命聞いてくれるので、わたし自身もいつも楽しみにしています。プレッシャーもすごいですが。

文章の書き方や心の動きを書く方法などポイントを絞ってお届けしていましたが、前回は小説の書き方を1から10まで。そして今回はエッセイを徹底的にやってみることにしました。いろいろなシチュエーションのエッセイに挑戦してみることで、技術を学び、自分の人生を振り返ってみて、新たな世界が広がるような、そんな2日間になったらいいなと思っています。

いつもと少し時間帯が違うので注意してください。

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02/29(土) 13:20〜17:40

自分の気持ちを言葉で表現する練習をしていきながら、エッセイの魅力を考えていきます。

13:20-14:40 自分の気持ちを言葉にする

14:50-16:10 食べ物・日常をエッセイに書く

16:20-17:40 旅・楽しかった出来事をエッセイに書く

03/01(日) 09:30〜17:40

さまざまなテーマのエッセイに取り組みながら、作品として仕上げていくために必要な技術を学んでいきます。

09:30-10:50 負の感情をエッセイに書く

11:00-12:20 伝える技術① 説明ではなく描写をする

13:20-14:40 伝える技術② 読者目線で構成する

14:50-16:10 エッセイを書いてみる

16:20-17:00 まとめ

17:00-17:40 試験(成績評価を希望する方のみ)

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エッセイは誰でも取り組める文芸です。そしてエッセイを書く行為自体が自分の気持ちを見つめ人生を豊かにすることにつながると思っています。人生100年時代。きっと今後の財産になると思います。自分の気持ちを書く面白さと難しさをぜひ体験してみてください。

noteには「エッセイの書き方の教科書のようなもの」という連載を掲載しています。ぜひこちらも読んでみてください。そして、同じ講座を夏に大阪でやるので関西の人は待っててくださいね。

小説と科学を書く人― 寒竹泉美

小説家/ライター 寒竹泉美のウェブサイトです。近況報告やお知らせ、仕事など。

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