取材執筆|朝日新聞 国公立大学進学のすすめ「京都大学」

国公立大学の魅力を届ける「国公立大学進学のすすめ」。朝日新聞社が毎年特集している企画ですが、今年は京都大学の取材を担当させていただきました(去年は大阪府立大学)。

フォーカスした研究者は、素粒子物理学の市川温子先生。ニュートリノとか、名前は聞いたことがあるけどイマイチよくわかっていないという人が多いと思います(わたしもそうでした…!)。ざっくり説明すると、ニュートリノというのは原子よりも小さな素粒子と呼ばれる物質で、宇宙からがんがん地球に降り注いでいるのですが、すり抜けちゃうし小さいし観測するのが難しいのです。それを何とか捕まえて性質を観測できれば、宇宙がどうやって始まったのかの手がかりがつかめるかもしれない。

どうやって何とか捕まえるかというと、ものすごく巨大な観測装置を作ってノイズのない地中に埋めて空から降り注ぐものをキャッチしようとしたり、はたまた巨大な装置でものすごい速さで原子をぶつけて人工的にニュートリノを発生させて、それを観測装置にぶちこんでみたり。そのために世界中の研究者たちが集って試行錯誤する。そんな巨大国際プロジェクトが日本で行われているのです。

日本は素粒子物理学の最先端を走っていることも、世界最大レベルのニュートリノビームが生成できる装置があることも、この取材を通して初めて知りました。

ぜひ、読んでみてください。
国公立大学進学のすすめ 京都大学

副学長のインタビューもあります。コロナ禍だからこそ聞けた話があって、本当に興味深かったです。あと在学生の話も。若者と話すと心が洗われました…!

雑誌としても11/24に発売されます。

コロナ時代の大学選び。大学進学を考える高校生や保護者にぜひ。大学もどんどん進化しているんだなって思いました。

国公立大学 by AERA 2021

小説と科学を書く人― 寒竹泉美

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