取材執筆|CiRAニュースレターvol.45~51(京都大学iPS細胞研究所)

京都大学iPS細胞研究所(CIRA)が3か月に1回発行している「CiRAニュースレター」にて、研究者取材を担当しています。CiRAの研究者や最先端のiPS細胞について知ることができるニュースレター。山中先生によってヒトのiPS細胞が誕生したのは2007年。15年経った今、iPS細胞を使ってヒトの体や病気のことがいろいろわかってきただけでなく、これまでできなかったiPS細胞を使った治療法の臨床試験も行われています。


vol.45(2021年4月発行)で担当したのは特集「新型コロナウイルス感染症に立ち向かう研究者たち iPS細胞がひらく治療の可能性」。CiRAがコロナに対してどう立ち向かっているのか、またiPS細胞はコロナに対してどう有効なのか、CIRAの齋藤潤准教授と京大ウイルス・再生科学研究所の河本宏教授の対談です。

vol.46(2021年7月発行)では、特集「老化の未来 老化のメカニズム解明で前進するライフサイエンス」を担当しました。CiRAで免疫老化を研究する濵﨑洋子教授と、老化耐性をもつ不思議な動物ハダカデバネズミを研究する熊本大学の三浦恭子准教授の対談です。この取材の後からハダカデバネズミが気になってしょうがないです。

vol.47(2021年10月発行)は特集「脳オルガノイドと生命倫理 iPS細胞で明らかになる、脳発生のメカニズム」を担当。2022年からCiRA所長となられた髙橋淳教授と、理化学研究所の坂口秀哉研究リーダー、そしてこの新たな技術の生命倫理を模索する京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点 (ASHBi)の澤井努特定助教の鼎談です。iPS細胞の塊をうまく誘導していくと細胞同士のつながりがある小さな臓器のようなオルガノイドができあがる。脳オルガノイドと倫理について。SFのような最先端の話題でした。


vol.48(2022年1月発行)はCiRAの研究者を取材するコーナーを担当。「iPS細胞から血小板を製造し安定供給を目指す」と題して中村壮助教を取材しました。将来的に輸血だけではまかなえなくなる可能性がある血液製剤を、iPS細胞を使って製造する方法を研究しています。

vol.49(2022年4月発行)は所長が山中先生から髙橋淳先生に交代するタイミングだったので、新所長の高橋先生のインタビューを担当しました。CiRAのこれまでとこれからがよくわかります。新所長髙橋淳教授インタビュー「iPS細胞が通常治療の選択肢になる未来」.。また、この号はCiRAから羽ばたいた研究者を特集するコーナーの取材・執筆も担当しています。同志社大学大学院脳科学研究科准教授の西村周泰さんのインタビュー「再生する仕組みを解明し、脳で機能する神経をつくる」です。西村先生の研究のスタートはプラナリア。細かく切っても再生する不思議生物。そこから始まって脳疾患の治療法につながる再生医療を研究しています。

vol.50(2022年7月発行)は特集「がんの標準治療となる免疫再生療法をつくる」で、iPS細胞から作製した免疫細胞を用いてがん免疫再生療法研究を行っているCiRAの金子新教授(増殖分化機構研究部門)を取材・執筆担当しました。

vol.51(2022年10月発行)はCiRA出身者の活躍を追うpeopleコーナーで「CiRAから生まれた、薬の未来を変える新技術」と題して、バイオベンチャーの「xFOREST」代表取締役社長/最高経営責任者(CEO)である樫田俊一さんにインタビューしました。


わたしが担当した記事以外も面白いので、ぜひ読んでみてくださいね。研究のことがまったくわからない、理系は苦手という人でも面白く読んでもらえるようにがんばっています!ディレクションと編集とわたし担当以外の執筆は、森旭彦氏がまるっと担当しております。

CIRAニュースレターバックナンバー (WEB版リンク)

小説と科学を書く人― 寒竹泉美

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